CET-Bifil (バイフィル)
アルミナシリケート繊維をVacuum Forming(真空成型)方式で押し固めたキャンドル形状のセラミックフィルターエレメントで、250℃以上の高温ガスフィルターとしては1990年代初頭に市場に登場して以来最も実績のあるタイプ。高温排ガスの除塵と腐食性ガスの中和とをワンステップで行う、2つ(Bi-バイ)の機能を併せ持つ。
9つの特徴
- 捕集効率が高い(PM2.5を高効率で捕捉)
- 高温で使用可能(耐熱900℃)
- 腐食性ガスに強い
- 目詰まりが少なく寿命が長い
- 空間率が84%以上あり圧力損失が少ない
- 熱衝撃に強く、急激な温度変化にも対応できる
- バグフィルターと同じように高圧エアーでダストの払い落としが出来る
- 既設のフィルターバグとの交換が可能
- エレメント表面が中和薬剤(消石灰、炭カルなど)の保持性に優れ、反応時間を確保できるため乾式脱硫、乾式脱塩の効率が非常に高く、薬剤の消費量も少ない
使用によるメリット
- ガス冷却設備を簡略化でき、設備費、ランニングコストを低減できる
- 排出側含塵濃度を著しく低減できる(<1mg/m3以下が可能)
- ボイラーの前に集塵機を置くことでボイラーの熱効率を高められる
- クリーンな排熱エネルギーを有効に利用できる
- サブミクロンサイズの微粉の捕捉性に優れているため、廃ガス中の有害な重金属を効果的に捕捉出来る
- 突出温度に余裕を持って対応でき、火災の心配が無い
- 従来のバグフィルターと同じような設計で使用可能
設計上の要件
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使用温度 | 上限900℃ |
ろ過風速 | 0.5~2.0m/min |
圧力損失 | 初期圧損=0.4kPa@ろ過風速1.68m/min (φ60mmエレメント) =0.8kPa@ろ過風速1.68m/min (φ150mmエレメント) |
運転圧損 | 50~350mmAq(実績値) |
ダスト払落し | 2~6気圧のパルスエアー |
使用分野
- 各種産業廃棄物焼却炉(特に医療廃棄物)
- 廃棄物ガス化炉
- 熱分解炉
- RDF発電プラント
- 非鉄金属溶融炉
- 鋳物炉
- 流動床炉
- セメント製造工程中のクリンカー・クーラー
- ガラス溶融炉
- 金属選鉱工程
- シリカヒュームの回収
- 塩素法による酸化チタン製造
製品一覧
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名称 | 全長 (mm) |
エレメント本体 外径(mm) |
エレメント 内径(mm) |
フランジ 外径(mm) |
ろ過面積 (㎡) |
図形 |
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cet-Bifil 1000 C | 1000 | φ60-φ55 | φ60-φ55 | φ90 | 0.19 | cet-CF1000-C |
cet-Bifil 1000 G | 1000 | φ60-φ55 | φ40.5-φ34 | φ80 | 0.19 | cet-CF1000-G |
cet-Bifil 1500 C | 1500 | φ60-φ53 | φ40.5-φ32 | φ90 | 0.28 | cet-CF1500-C |
cet-Bifil 1500 G | 1500 | φ60-φ53 | φ40.5-φ32 | φ80 | 0.28 | cet-CF1500-G |
cet-Bifil 3000 C | 3000 | φ150 | φ110 | φ90 | 1.34 | cet-CF3000-C |
cet-Bifil 3000 U | 3000 | φ150-φ135 | φ110-φ95 | φ195 | 1.35 | cet-CF3000-U |